2007年02月28日

孤島とインターネット

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「島には電話がある」との話だったので、それならADSLは問題無く使えると思っていた、がしかしそれは甘かった。瀬戸内の離れ小島のひとつ「鵜島」の人口は40人足らず、この夏還暦を迎えるぼくが一番若いのだから、日本列島の地方問題典型の高齢と過疎の島である。

島はこのままではやがて廃村になる、日本でも無人島になった島は結構ある。NTTもやがては廃れ行く離れ小島にADSLのサービスを行う計画はないらしい。市場経済が生み出した地方切り捨ての先端、良く考えてみれば孤島に都会と同じ情報インフラがあろう筈がない、尤もそれじゃ困るのだけれど。

ISDNも無くモデムによるデータ通信だけだ、ああなんて言うことだ・・・。離れ小島に棲み不自由になる覚悟は出来ているのに、ブロードバンドインターネットが保証されないと判明した途端に、世の中から取り残されるような恐怖とストレスが高まった、この哀れなやつがれをお笑い下さい。

不思議なことに、コンビニとか自販機とかレストランとか居酒屋とかが無くても何とかなるさ、と思えるのだけれど、電話やインターネットなどが無かったら「どうしよう」と考え込んでしまうのことには、自分にも説明が出来ない。

恐らく、我慢してインターネットの無い世界を受け入れてしまえば、嘗て喫煙から離脱したように、どうしてあんなものに囚われていたのだろうと、振り返って思うことが出来るだろう・・・多分。

そう考えたときに、なにゆえ鵜島が日本の社会から切り捨てられつつあるのかと言うことが、逆説的に理解できたような気がした。すなわち、コミュニケーションインフラの不在が過疎化を推し進めた・・・のではなかろうか、と推理するに至ったのである。

しからば、鵜島にブロードバンドを実現すれば、過疎化は回避できるかも知れない。過疎は一極集中が生み出した数々の現象のひとつに他ならず、ネットワーク社会が多極社会を生み出す、過疎の村にブロードバンドを整備すればネットワーク社会を構成する一極を担うことが出来てその結果、過疎は回避される可能性がある、と瀬戸の船頭は考えるわけだ。

NTTがブロードバンドサービスを行わないなら、自家設備で実現するより他に手はない、と瀬戸の船頭は考えるわけだ。

この稿まだまだ続く



posted by さいもん at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記