2006年09月13日

時にはTV取材をお断りなんかして・・・

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みんなうれしそうな表情をしている。美しいお嬢さんと一緒にいるからだけではない。このショットはテレビ愛媛の中継が終わった後に看板女子アナ小林咲夏さんを囲んでパチリしたものだ、しかも、彼女の方から「みなさんとご一緒させてください」とお願いされて居並んだ。このようなことはめずらしい。

夏の間に瀬戸内和船工房はテレビに出演する機会が多い。取材目的の大半は名工、船大工棟梁渡邊忠一さんの匠の技を紹介することなのだが、時には櫓船を押す(漕ぐとは言わない)ところを中継したり、「なぜ和船を造るのですか?」などど答に窮する質問を浴びせさせられたりする。

話しはワープする。

テレビ取材はほとんどが傍若無人な振る舞いの上に成り立っている。その傲慢さはメディア権力を持っているからに他ならない、「テレビに出してやるよ」「あんた出たいんだろ」と声に出さないだけである。

正直言って、この手の押しつけはいらない。ぼくらは取材陣の基本的な姿勢に同意出来たときにのみ、出演協力することにしている。いままでにテレビ出演を幾度となく断った。先週も某バラエティー番組のエサにされるところだったが、「ぼくらはお馬鹿さんではないよ」と言って怒気を含めお断りした。

どんな理由があってバカ番組のために、わざわざ櫓船を浮かべてタレントを乗せて押さなきゃならないのだろう、そのためには平日に少なくとも6人のスタッフをこちらは集めなければならない。予算はあるのかと訊ねたら、無いと平然と言う。

いまさらテレビ屋に道を説くつもりはないが、自分の仕事に少しはプライドを持ったらどうだ。誰がアホ番組製作のために自腹を切ってまで協力するか、おととい来い!

とまあ、普通はこうなんだが、過日のテレビ愛媛の実況中継だけは違っていた。クルーが活き活きして仕事をしていた、自分の職業に誇りを持っている人たちの振る舞いだ。リハーサルの時にアナウンサーが靴を履いたまま誤って水に足をつっこんでしまっても平然として続けていた(キャッキャ騒がしい何処ぞの軽薄アナとは違う)。

この中継には緊張感があり整然としていた。メッセージが的確でその意図がダイレクトに伝わった、僅か数分のこの中継を見た知人は、ぼくが船を造って何をしようとしているのかが初めて判った、と言ったのがその証左だ。

プロデュサーの躾けがよいのかも知れないが、スタッフの感じもとても良かった。冒頭の集合写真が所望され、一同畏まり収まった写真が女子アナから送られてきたことなんか前代未聞だ、なんと礼儀正しいことか。(ぼくなんかあとでデータ送りますなんて言ってもほとんど撮りっぱなしだもんね!

テレビ屋も未だ捨てたもんじゃない・・・
posted by さいもん at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2006年09月01日

土佐の高知 浦戸船大工棟梁

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高知へ和船を見に出掛けた。芝藤さんのブログ http://diary.jp.aol.com/556hcmcxuny/ がご縁である。今回は1泊旅行だったけれど、中身の濃いものになった。

写真は浦戸の船大工棟梁弘光さん(78歳・左)と伯方の船大工棟梁渡邊さん(74歳・右)、二人の間の船は現在芝藤さんが手掛けているもの(その様子は芝藤さんのブログでご覧じろ)メモリアルな2ショットである。

浦戸湾に浮かべる船は高い波を意識しなくても良い構造なので、船首が低く抑えられいて長さの割には胴太であり、釣り遊びなどには使いやすそうな形だ。

土佐の歴史資料館では収蔵庫に格納されていた四万十川の三枚舟を見せていただいた、三枚舟とは、底板と棚板(側板)二枚で造られている船を言う。川舟は大中小の三杯造られていて、恐らく舟降ろしで浮かんだ後は未使用のサラだ、余りの美しさに「隠し撮り」も忘れて見入ってしまった。こんどは許可を貰ってちゃんと撮影しよう。

仁淀川の川舟も幾隻か現物を見ることが出来た、こちらは川舟にはめずらしく五枚構造だ、五枚舟とは言わない、和船はおおかた五枚の板で造られているものなのだ。川舟は吃水が浅い方が使いやすいので三枚にするのが一般的だ。

何故、仁淀川の川舟が五枚なのかこんど現地の人に伺ってみようと思っている。

こちらは、こんど三枚の一丁櫓を造ろうと思い始めている・・・
posted by さいもん at 07:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記